百万単位だったころ

“今はそうでもないのかな。
1990年の初頭は脱毛って言うと、
たかのゆりビューティークリニックしかなかった。
当時あたしは東京からは随分離れた県にいて、それでも脱毛したいと思って
東京でアルバイトをしながら脱毛をし続けた。
最初に、青山にあるサロンに足を運んだ時は、足ががくがくして
ものすごく緊張した。
料金を聞いて、予想していたよりもずっと高額だったけれど
これは後に更に経費がかさむことを知って、顔面蒼白にもなったのだが……
振り込む時には随分「いよいよ始まる!」という希望もあった。
施術は最初、とにかく痛かった。
慣れるために腕の脱毛から始めたんだけれど、ちくちくどころではない
確実に毛穴に針が刺さって電機が走ってる!という激痛。
けれど、レーザー照射が弱いと、効果が出ない。

仕方がないから、ずっと歯を食いしばって耐えていた。
2月くらい通っていたら、徐々に痛みに対して鈍感になっていく。
エステティシャンの方々は優しくて、徐々に会話も増えていった。
「痛みを軽減するためには肌の保水が肝心」ということで
オプションみたいなコースを受けることにもなった。
痛みは減るものの、お金はかさむ。
どうしようどうしよう、と思っていたら
定期コース(フリーパス券みたいなもの)を進められて
多少出費が減った。
いまは、もっともっと安くなっているし、痛みも減っているんだろうな。
そう思うと、少し悔しい。”